激安食品は正義!!
〇ンピースの海軍の背中に書いてもらいたいですね。
そんな風潮に一石を投じるのがこの本です。
激安食品の落とし穴
著者:山本謙治
発行:株式会社KADOKAWA
※アフリエイト広告を利用しています。
果たして激安商品の何がいけないのか?
安いのは消費者にとっていい事じゃないか!!
という反論がいろんなところから出てきそうですが、果たして本当にそうなのか?
はじめに
この本は世にあふれる激安食品の安さの謎について様々な食品を取り上げて述べています。
それは
安いのには必ず理由がある!!
という事。
著者の1番のメッセージは
本書のメッセージは極めて単純なものだ。それは「安い食品を求めすぎると、まわりまわって消費者にとって不利益なことが生じることもある」ということである。
5ページより引用
マジ!?激安食品が!?
その理由を1つ1つの食品を例にとって紹介している本なのです。
今回はその内2つの内容を紹介させて頂きます。
ハム・ソーセージ類の加工肉
私、大好きです!!
そんなハム・ソーセージ類、本当に肉ですか?と著者は述べています。
原料が安価な輸入冷凍肉であったとしても、豚肉を使い手をかけて付加価値をつけたはずの※ハムソー商品がなぜか国産豚肉のグラム単位と同じくらいの値段で売られているのである。
107ページ
※ハム・ソーセージの事
確かに!!
ベーコンって自分で作った事ありますか?
私、ベーコンが好きすぎて一度本気で作り方を検索してみた事があります。
完成まで最低3日かかります・・・・1週間かけるのもあります・・・・
挫折しますよね!!
なのにスーパーに行くと普通の豚肉とそんなに変わらないか、少し高いくらいじゃないですか?
それにはちゃんとした理由があったのです。
インジェクションとタンブリング
通常、ハムやベーコンは作る際に塩漬けにするのですが、
- インジェクション・・・塩漬けの期間を短縮する為、塩水を注射器のような機械で直接豚肉に注入する。
- タンブリング・・・・肉内部に塩水を浸透させるため、遠心分離機のような機械で回転させる
なんとこの2工程で何日もかかる豚肉の塩漬けを数時間で終わらせる事ができるのです。
たんぱく質を混ぜる
その後ハム・ソーセージ類は加熱しますが、そのまま加熱すると水分が抜けてしまいます。
そこで安い大豆や卵のたんぱく質を混ざていわゆるカサ増しするんです。
添加物を入れる
ただ他のたんぱく質を混ぜてもうまく混ざりません。
そこでリン酸塩という添加物を加えるとうまくたんぱく質同士がくっつき馴染むのです。
また亜硝酸塩という添加物も加えるのですが、これは殺菌をする為で、この亜硝酸塩が肉の細胞と結びついてあのピンク色になります。
亜硝酸塩は発がん性が疑われており、加工肉が発がん性があると疑われているのは、この亜硝酸塩が原因となります。
完成
この工程を踏むと、時間もかからず、カサ増しした加工肉が作る事ができます。
スーパーにある加工肉みてみましたが、食品成分表示にはだいたい他のたんぱく質とリン酸塩、亜硝酸塩が入ってました。
惣菜
え!?惣菜先輩もですか!?
先輩の事、信じていたのに・・・・
コンビニのレジの横のショーケース
めっちゃうまいですよね!!
肉の代わりに・・・・
例えばメンチカツで、
冷凍食品や惣菜で価格を下げるためには、正直に肉を使うわけにはいかない。でも肉を減らして野菜を増やしたら、食べ応えがなくなってしまう。
120ページ
では何を使うのか?
植物性粒状たんぱく質!!
この植物性粒状たんぱく質は原料は、油を搾った後の大豆や小麦となります。
植物性粒状たんぱく質を肉に混ぜ込んでカサ増しするのです。
なんと私達はいつの間にか
ちょっとだけベジタリアンになっていたのです!!
更に注入
ただ植物性粒状たんぱく質は噛み応えは似ているのですが、味がうまくなじみません。
そこでアミノ酸液やエキス類などのうま味調味料と香料で肉っぽい味つけをしているのです。
なんでこうなった?
ここまで紹介して
けしからん!!
と思っている方いますか?
誤解しないで頂きたいのは、
著者はこういった商品が悪いといっている訳ではありませんし、添加物を否定しているわけではありません。
何がそうさせているのか?
この本ではスーパーなどの力を持った小売り店が、メーカーから不当に安く買う話なども出てきますが、スーパー、コンビニではありません。
それは少しでも安い商品を求め、価格だけで判断している
私達である!!
と述べています。
激安商品の弊害
加工肉を例にあげると、
- 豚肉100%で作った高い商品
- 混ぜ物をして作った安い商品
おなじソーセージとなっていたらどちらを買いますか?
なんか豚肉100%で作った高い商品、
なんか知らんが高くね?
と思い、買わなくなるという事が起こると述べています。
また添加物や香料で味付けされた物を日常から食べていると、食べ物本来の味がわからなくなるとも述べていました。
日本の
お・も・て・な・し
の心はどこにいったんですか?
著者は素晴らしい食品を作っているメーカーはあると述べています。
著者オススメのメーカーで買ってみた!!
コンビニ惣菜 ヤマザキ
ヤマザキは静岡県にある惣菜メーカーでコンビニやスーパーなどの惣菜を作ってます。
著者が注目したのは
アミノ酸系調味料やたんぱく加水分解といった旨みを増強する添加物や食品が使われていないものがあることだ。
134ページ
コンビニで買えるんすか?
と思いセブンイレブンでポテトサラダを買ってみました。
ポテトサラダは北海道の工場で作ってます。
この商品なんと120円くらいです。
味もとても美味しかったです!!
この商品は120円だとは思えないほど原材料にこだわっていますので、詳しくは本を読んでみて下さい。
またヤマザキの商品はコンビニだけではなく、スーパーのベルクにも売ってました。
梶田商店
梶田商店は愛媛県にある醤油メーカー。
通常醤油を作る時、麹に塩水を入れて発酵させるのですが、2年かけて作った醤油を完成させてから、麹に、できた醤油を入れて発酵させるのです。完成まで
4年間!!
この醤油、封を開けただけで芳醇な香りがします。
少しだけ飲んでみると・・・・・
うまっ!!
例えるならこんな感じ
醤油
醤油
醤油
醤油
こんな感じでいつまでも醤油の味と香りが残るのです。
少し経つと・・・・
あの醤油舐めたい・・・ハァ・・・ハァ・・・
怪しい人じゃないですよ!!
それくらい美味しいって事です。
卵かけご飯にかけてみたら
超絶美味しかったです!!
価格は
300ミリで1400円!!(送料別)
でも納得の味でした。
梶田商店ホームページ
中津ミート
中津ミートは神奈川県にある加工肉メーカーです。
自社の養豚場を所持しており、昔ながらの加工方式「温と体」方式により、リン酸塩や亜硝酸塩などの添加物を使わずに加工しているメーカーです。
これすごくないですか?
私がいつも買っている500g398円のソーセージにはリン酸塩、亜硝酸塩など10種類くらいの添加物が入ってました。
いつも食べているソーセージと一緒に食べてみましたが、
いつも食べている物は、いい匂いもして
安定の美味しさ!!
中津ミートのソーセージは
期待も高かったのと、私が濃い味が好みなのか、
まあ美味しいけど・・・・味が薄め?
といった感じです。匂いも薄目でした。
ただいつも食べているソーセージは味が濃すぎてそんなには食べられません。
一方、中津ミートのソーセージは何本でも食べられそうです。
中津ミートのソーセージは
無限に食べれる美味しさ!!
だったのです。
冷静に考えてみれば、いつも食べているソーセージって、ほぼ化学的に作られた味って事ですよね・・
添加物の威力まじパネエっす!!
そんな中津ミートのソーセージの価格は
6パックで約4000円!!(送料込み)
本物のソーセージを試してみたい方はこちら(yahooででてきます)
中津ミートホームページ
この本の内容
今回は2つの食品だけ紹介しましたが、他にもたくさんの食品の激安の秘密が書かれています。
- 激安弁当の秘密
- ファーストフードが安い秘密
- 納豆、卵が安い秘密
- 調味料の秘密
また日本の食料自給率についても触れており、将来的な日本の食の危機を訴えています。
気になる方は本を読んでみて下さい。
感想
この本を読んで私は
安い物には安いだけの理由がある!!
と同時に・・・
高い物にも高いだけの理由がある!!
事を知りました。
私はこれからもスーパーやコンビニで売っている激安食品は買い続けます。
上の項目で紹介した物だけ買っていたら、我が家は間違いなく
破産
するからです。
昔のようになるべく手作りで料理を食べられたらいいのですが、共働き世帯や核家族世帯の増加など社会情勢の変化でなかなか難しい状況です。
後は価格が高い商品に対しての見方も変えなければいけませんし、自分が食品に対する知識をつけなければいけませんね。
真面目にやっているメーカーの努力が報われる社会になればいいなぁと思います。
良き人生を!!
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